青森県立美術館
Aomori Museum of Art
青森県の豊かな芸術風土や隣接する三内丸山遺跡に象徴される縄文のエネルギーを芸術創造の源泉ととらえ、多様性に富んだ芸術の魅力を世界に向けて発信する美術館として2006年に開館しました。当館の設計は、建築家・青木淳によるもので、遺跡の発掘現場から着想を得て、地面が切り込まれたトレンチ(壕)に白い箱が覆いかぶさる構成で独創的な空間を生み出しています。館内は、アートディレクター・菊地敦己によるシンプルなデザインで統一されており、「木」と「a」をモチーフとしたシンボルマークは、パターンのように繰り返されることで「青い木が集まって森になる」というアートの森の成長を描いています。「アレコホール」とよばれる縦・横21m、高さ19m の大空間には、マルク・シャガールのバレエ『アレコ』の舞台背景画が常設展示されており、鑑賞者をシャガールの色彩の世界に誘います。美術家の奈良美智、板画家の棟方志功、怪獣デザインの成田亨など、個性豊かな郷土作家の作品や、日本画や洋画、現代アートまで幅広い収蔵品を有しているほか、演劇・音楽など舞台芸術活動への取り組みを行い、豊かな芸術の魅力を発信しています。
展示・イベント
建築
建築_青木淳