鴻池朋子展：メディシン・インフラ

あらゆるメディアを用いた作品制作により芸術の根源的な問いなおしを続ける鴻池朋子。鴻池はいま、展覧会や美術館という巨大化したシステムを丁寧に解きほぐし、その内部からまた観客一人ひとりの足元から、生きる悦びやエネルギーを獲得しなおそうと考えています。本展はそのような鴻池が2022年に高松～静岡で開催した個展からバトンを引き継ぎ、現在取り組む様々なプロジェクトや作品展開を紹介するものです。美術館が人間の体の奥深くから湧き上がる本能的なものに向けて、豊かに染み渡るメディシン（薬草）のように機能していくことを目指して展開されます。