AOMORI GOKAN アートフェス 2024 メイン企画

野良になる

周遊チケット対象

パスポート割引対象

十和田市現代美術館

【会期】
2024年4月13日(土)— 11月17日(日)

【休館日】
月曜日(祝日の場合は翌日に振替)
※ただし、4月22日(月)・30日(火)、5月6日(月)、7月15日(月)・29日(月)、8月5日(月)・13日(火)、9月16日(月)・23日(月)、 10月14日(月)、11月4日(月)は開館

【観覧料】
◎一般:1,800円(1,600円)
※()は20名以上の団体料金
 
〈以下の方は無料〉
高校生以下の方
障がい者手帳をお持ちの方と付添者1名

【参加作家】
丹羽海子、䑓原蓉子、アナイス・カレニン、永田康祐

▶︎『野良になる』公式HPへ
展示風景(丹羽海子、䑓原蓉子)

 「野良になる」展は、本アートフェスのテーマ「はらっぱ」を自然と人間の交わるところと捉え、その複雑に絡まる関係性に注目した展覧会です。

 年々上昇する気温と、それに伴い激しさを増す自然災害。私たちの生活を支えていると思っていた自然環境は不安定性を増し、人間の自然に対する関係を再考することが求められています。しかし現在私たちが知る「人間」のあり方そのものが、自然を管理すべきものとして収奪してきたのだとすれば、そのおなじ「人間」が自然を「救う」ことができるのでしょうか。本展では近代が生み出した自律した主体としての「人間」を見直し、そこから排除された存在や思考に目を向けます。私たちの思考を規定するさまざまな二項対立的な枠組みの境界を撹乱しつつ強かに——野生でも飼われるのでもなく野良のように——息づくあり方や物語に出会うことになるでしょう。

 日本とアメリカにルーツを持ち、トランスジェンダー女性として生きるあり方を彫刻で表現する丹羽海子、学校教育を離れ、独学でドローイングを柔らかいウールへと変換し風景を描く䑓原蓉子、品種改良や養殖といった人間のコントロールと動植物の生の関係を取り上げ、映像や料理の作品を作る永田康祐、ブラジルに植民地時代以前から伝わる知識をもとに、植物と人間の関係を問い直す作品を制作するアナイス・カレニンなど、多様な視点から自然を捉える若手アーティストの表現を紹介します。

参考図版 丹羽海子《Metropolis Series: Good Egg Community》 2022年
Courtesy the artist and Someday, New York Photo:Daniel Terna
参考図版 丹羽海子《Metropolis Series: Good Egg Community》2022年
Courtesy the artist and Someday, New York 撮影:Daniel Terna
参考図版 䑓原蓉子《それじゃわからない》2022年
© Yoko Daihara, courtesy of Take Ninagawa, Tokyo.
参考図版 アナイス・カレニン《名無き遷移》2023年 撮影:竹久直樹
参考図版 永田康祐《Feasting Wild》2022年 撮影:奥祐司