AOMORI GOKAN アートフェス 2024 共通企画

栗林隆《元気炉》

各館巡回

展示・イベントスケジュール

◯青森県立美術館
展示:8月9日(金)— 8月11日(日)
イベント:8月9日(金)・10日(土) 両日 18:00〜20:00

◯青森公立大学 国際芸術センター青森
展示:8月14日(水)・15日(木)
イベント:8月14日(水)・15日(木)両日 18:00〜20:00

◯八戸市美術館
展示のみ:8月18日(日)・19日(月)・ 21日(水)

◯十和田市現代美術館
展示:8月24日(土)・25日(日)
イベント:8月24日(土)16:00-19:00

◯弘前れんが倉庫美術館
展示:8月28日(水)— 9月1日(日)
イベント:8月30日(金)— 9月1(日)全日 17:00-20:00
※:8月30日(金)・31日(土)は夜間開館を実施(19:00 閉館)
栗林隆 《元気炉 》2022年 (《蚊帳の外》ドクメンタ15、ドイツ・カッセル)より  Photo:Takashi Kuribayashi 

本アートフェス後半の8月から最終日にかけて、栗林隆による《元気炉》が開催館を巡回します。

栗林隆は、空間の内と外、自然と人間、人間同士の間にある境界など、あらゆる時代や場所に存在する「境界」に目を向けて、その意味を問い直すような作品を制作してきた作家です。《元気炉》は、原子炉の形状をした構造物に薬草の香りを帯びた蒸気を発生させて、観客が中に入って体験することが可能な作品です。本作は、作家がかつてタイに赴いた折、その土地で採取されるハーブを用いたスチームサウナによって、体調不良だった体にエネルギーを取り戻したという経験に由来します。ここには、2011 年の東日本大震災後に再認識した原発事故の恐ろしさと、持続性の高い自然エネルギーや再生可能な社会に向けた提案とを重ね合わせた構造となっています。原子炉を模した作品の内部空間や周囲に人々が集い、植物のエネルギーを感じることのできる本作は、人と自然の境界線上に生まれた場所であり、それは本アートフェスのテーマである「つらなりのはらっぱ」を体現するように、ここに集った人々が、みえざる境界線をまたいで、世界との新たな関係性を構築する機会を生み出そうとするものです。

栗林隆《元気炉》2022年(《蚊帳の外》ドクメンタ15、ドイツ・カッセル)より  Photo: Rai Shizuno

本フェスでも開催館周辺に自生する野生の植物や薬草を使用するほか、各館で音楽イベントなどの関連企画を開催予定です。

【展示・イベントスケジュール】

◯青森県立美術館
展示:8月9日(金)— 8月11日(日)
イベント:8月9日(金)・10日(土) 両日 18:00〜20:00

◯青森公立大学 国際芸術センター青森
展示:8月14日(水)・15日(木)
イベント:8月14日(水)・15日(木)両日 18:00〜20:00

◯八戸市美術館
展示のみ:8月18日(日)・19日(月)・ 21日(水)

◯十和田市現代美術館
展示:8月24日(土)・25日(日)
イベント:8月24日(土)16:00-19:00

◯弘前れんが倉庫美術館
展示:8月28日(水)— 9月1日(日)
イベント:8月30日(金)— 9月1(日)全日 17:00-20:00
※:8月30日(金)・31日(土)は夜間開館を実施(19:00 閉館)

【関連企画】

栗林隆《元気炉》╳ L PACK.ほか《いっしょくたにへば たげめぐなるはんで When you put them all together, it’s a complete disaster》

栗林隆 プロフィール
1968 年、長崎県出身。東西統合から間もない1992 年よりドイツに滞在、その頃より「境界」をテーマにドローイング、インスタレーション、映像など多様なメディアを使いながら作品を発表。現在は日本とインドネシアを往復しながら国際的に活動する。主な展覧会に、2022 年、ドクメンタ15(Cinema Caravan and Takashi Kuribayashi として)、カッセル、ドイツ。2019 年、瀬戸内国際芸術祭2019「伊吹の樹」、伊吹島、香川。2018 年「パレ・ド・トーキョー Enfance/こども時代」展、パレ・ド・トーキョー、パリ、フランス。2012 年、個展「Water >I< Wasser」十和田市現代美術館、青森など。